Sunday, 09 March 2008

広川太一郎先生、逝く

某SNSの中で知りました。とても残念です。

ーーー引用開始ーーー
声優・広川太一郎さん死去
 映画「007」シリーズの英俳優ロジャー・ムーアの吹き替えなどで知られる声優の広川太一郎(ひろかわ・たいちろう)氏が3日、がんのため東京都渋谷区の病院で死去していたことが8日、分かった。68歳。東京都出身。葬儀は近親者らで済ませた。

 大学卒業後、1960年代からフリーの声優として活動し、洋画や海外ドラマの吹き替えを多数こなした。

 「007」の3代目ジェームズ・ボンド役として「死ぬのは奴らだ」「黄金銃を持つ男」などに出演したムーアの声を吹き替え。米俳優トニー・カーティス、ロバート・レッドフォードら、渋い二枚目の声優として活躍した。

 ひょうきんなキャラクターも得意で、香港映画「Mr BOO!」シリーズの主役マイケル・ホイや英国のコメディー「モンティ・パイソン」シリーズも担当。台本にないアドリブの軽妙な語りが“広川節”として親しまれた。

 アニメも多く、「ムーミン」のスノークや「宇宙戦艦ヤマト」の古代守などのキャラクターを演じた。ラジオのDJやテレビのキャスターも務め、人気を博した。ほかの作品に「バットマン」「スパイ大作戦」など。[ 2008年03月08日 09:41 速報記事 ] (www.sponichi.co.jp)
ーーー引用終了ーーー

本当に大好きな声優さんでした。 私の世代だと、キャプテン・フューチャーや、名探偵ホームズもあります。

これもSNSで見つけたリンクです。ちょっと先生に会えます。
http://www.keddy.gr.jp/~eigamichi/dic/hiro.cgi

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Saturday, 20 January 2007

遅れて「硫黄島からの手紙」を見る

無事、帰還しました。< 普通、映画じゃ死なない(^^;)

いい映画でした、そして、とても考えさせられる映画ですね。父親たちの星条旗はやはりこの映画を見せる意味で、重要な意味を担っていました。この二本の映画の意味する所はとても深いです。

ただ、見ていて思った事は、NHK特集等の生還者の話からは、どこかかけ離れた現状が描かれている感じ。方向としては間違えてないんですが、かなり丸められてる感はありました。おそらく米国の映画ファンが、実際の惨状を見ていられないのでしょう。ここは作り手側、受け取る側の国民性や、背負って来た歴史、そしてアメリカの映画そのものの歴史みたいなところを考えると、納得できる仕上がりでしょう。そんな中でも、日本のこうした歴史や、いい意味でも悪い意味でも日本の国民性の片鱗も上手く表現されてた様に思えました。

しかし、疑問点も沢山有ります。栗林中将という人物は、本当にあんなに「侍」だったのか。素晴らしく魅力的な方として表現されてましたが、事実なのか演出上のものなのか判断はできませんでした。確かに名将だったのでしょうが・・・発令所から掘り起こされた「モノ」も本当に有った事なのか・・・調べてませんけど...(^^;)

どこまでがフィクションで、どこまでがノンフィクションなのか、作りがとても曖昧な感触は拭いきれませんでした。
そして、フジテレビ系でやってた便乗ドラマは本当にヘタレだったことはガッツリと確認できました...orz

でも、この硫黄島で起った事を知る事は、とても大きな意義の有る事。こうしたメッセージは作品の全体から強く伝わって来た感じです。 好むと好まざるともこうした方々の犠牲があったからこそ、今の私たちが有る。こうした事を知る事は、今のこの国に生きる人間の一人として、とても大切な事の様に思えました。

それよか、獅童よ、お前はなにをしに出て来た? < をい、突っ込みどころが違うだろ(^^;

【参考リンク】
硫黄島の戦い(ウィキペディア(Wikipedia))
栗林忠道(ウィキペディア(Wikipedia))
祖父の硫黄島戦闘体験記 < お勧め

【トラックバック先】
映画『硫黄島からの手紙』(お庭でいっぷく様)
日本は硫黄島で2度負けた〜「硫黄島からの手紙」(万歳!映画パラダイス〜京都ほろ酔い日記様)

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Saturday, 09 December 2006

硫黄島〜戦場の郵便配達〜...orz

始めから期待なんてしてませんでした。
もう、パチモノ臭さがプンプンする、スケベ根性丸出しの便乗ドラマ。中身の突っ込みどころも満載。クリント・イーストウッド監督にまで、ドラマに関するインタビューまでして・・・恥ずかしいったら有りゃしない(ーー;)

いやね、ここまでして、視聴率取りたいんでしょうかねぇ。当然、中身は表面をなめる様な薄っぺら加減ですから、心はピクリとも動きませんでしたよ。こんな仕上がりでは、スポットが当たったご本人にすら失礼です。むしろ、私は腹が立った位。

「頭の中がいつもバラエティ」なフジテレビらしい、超ド級ウルトラ三文ドラマでした。

さて、ホンモノはいつ見に行って来ようか。こっちは正座して見ないといけないです。>硫黄島からの手紙

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Sunday, 05 November 2006

「父親たちの星条旗」を見て

昨晩、近くのシネコンで「父親たちの星条旗」を見て来ました。

見たい人もいらっしゃると思うので、ネタバレ無しで行きます。このクリント・イーストウッド監督の「父親たちの星条旗」は、後編の「硫黄島からの手紙」を見ないとキチンとした評価は下せない。そんな印象です。

前編を見た感触では、この映画の語りたい部分は「プライベート・ライアン」とは異なります。「命の重み」といったテーマではなく、戦場という「非現実的な現実」に翻弄された人々の姿を描いています。この部分は、とても意味深いものと感じましたが、私の感覚では、演出面で彼らがその戦場でどんな体験をして来てそうなってしまったのか、この部分の押しが緩めになってしまっている印象をうけました。焦点を微妙にずらす事で本当の現実から目を離してしまっているような感触・・・ここは、良くも悪くもアメリカ映画でしょう。NHK特集で聞いた硫黄島から生還された方々の言葉の力の半分の説得力も出ていない、そんな感じです。まあ、これは現実を語る者とそれを聞いて映像にした物の認識のズレといった所かもしれません。

ただ、この構成が「攻める側、攻められる側」の視点の違いとして描かれていると仮定するならば、とても凄いことになるかもしれません。ここは後編を見てみない事には、どうにも判断はできません。

しかしながら、この映画に関して凄いと思った点は、アメリカ側、日本側のどちらに偏る事も無く、公平に描かれていた事。そして、戦争という体験が人の人生にどのような影響を与えるのか、こうした点については、ド派手な演出を入れる事無く、ドキュメンタリー映画の様に淡々と語られています。答えは後編を待て、または、この映画を鑑賞した人に委ねられています。

見て損は無い映画、でも、後編を見ないと本当の価値が見えない映画、そんな感じでした。

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Saturday, 28 October 2006

もう1人を忘れた「あなたを忘れない」

2001年に新大久保駅での不幸な事故は、私の記憶の中でしっかり焼き付いているものの一つです。

【第19回東京国際映画祭】会見場の記者も号泣! 新大久保駅で亡くなった韓国人青年の真実と言う事で、シネマトゥディでニュースとして配信されてる「あなたを忘れない」。私はこの記事を某コミュニティで知ったのですが、キャスティングを見て極めて不快感を持ちました。

「カメラマンの関根史郎さんは?」

日本の世論を動かし、緊急停止スイッチ、避難用の設備等が鉄道の各駅に整備されたのは、不幸にもホームから落ちてしまった方を助けようとした「二人の人間の勇気」の力だと考えてます。なのに、この「ほぼエキストラ」な扱いはなんでしょうね?

まあ、韓国人男性を主人公にしてますから、結果的にこうなったとも読めますが、日韓合同という割には、あまりに偏り過ぎでは?

私は、ニコンのサイトに刻まれた関根さんの名前と、以下の著作をもって「アーティスト」としての氏の活躍と勇気を密かに讃えたいと思います。

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Saturday, 14 October 2006

セーラー服とシュマイザー(違)

昨晩、長澤まさみちゃん版「セーラー服と機関銃」を見てしまいました...orz
冒頭の殴り込みシーンで、彼女の持つ機関銃が・・・ううむ、これは古いです。今ならカラシニコフが旬! < 違!

まあ、いくら老舗のヤクザ屋さんっていったって、もうちょっとだけ、小ぶりの機関銃はダメだったのかしらん? P90は飛び過ぎとして、せめてUZIとか、ちょっとオサレにH&Kとか・・・とか思いながら、先代の薬師丸親分の機関銃を調査した結果、※軍のM3A1というサブマシンガンだった様ですね。

いや、別にミリタリーファンって訳じゃないんですが、長澤まさみちゃんが持つには、シュマイザーでは大き過ぎるだろうと・・・・やたら重そうで可哀想でした(爆)

【蛇足】
この番組で「めがね萌え」に目覚めそうです。< 何を見ていたかバレバレですな...orz

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Saturday, 15 April 2006

ゲド戦記の予告編を見た

ゲド戦記の予告編を見てみました。

映画「ゲド戦記」予告編

絵のクオリティは素晴らしいですね。音楽も久石譲で無い(!)事が、逆に新鮮かもしれません。まあ、あとは作品を見てみない事には解りませんけど、ちょっとだけ期待できるかなと。

しかし、最後の最後に入ってるセリフを聞いて...orz 石田ゆり子@もののけ姫級の大根ですなぁ...orz
いやね、やっぱりマジメに作るなら、ちゃんと声優を使うべきですよ。日テレと博報堂の思惑も有りそうですが・・・。

いやーんな性格の私は、ゲド戦記 制作日誌にトラックバックを送りつけてやろうかと思いましたが、トラバ自体を受け付けてませんね(w)

さて、親の七光りで担ぎだされたとも見える二世監督がどこまでやれるのか。

「見せてもらおうか、大監督の息子の実力とやらを」(C)執念深いマスク男

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Sunday, 15 January 2006

男たちの大和/YAMATO

本日、やっと観てきました。

ネタバレを避けて書くと、非常に考えさせられる映画になってました。この映画のメッセージは、今までの日本の戦争映画とは、些かテイストが違う感じです。「戦争反対」「こんな事は二度と繰り返してはいけない」と言った有りがちなものではなく、「何かを守る為に死ぬ事の重さ」と「生きる事の重さ」が、ほぼ等価に表現されていた様に思えました。この部分は新しく、そして映像から受ける事より、遥かに凄惨です。 この作品を観た友人が、みんな感想の表現に詰まっていた理由が分かりました。私のこの感想も、軽率に思えます。

そして、映画が終わった後に「あとは自分で考えろ」と宿題を貰ってかえって来た・・・という感覚。

正直、この宿題はかなり重いです・・・私も答えは出せないでしょう(ーー;)

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Sunday, 01 January 2006

さ、最低だ・・・紅白

「見せてもらおうか、魂を入れ替えたNHKの実力とやらを」

そんな気持ちで、年末恒例の「NHK紅白歌合戦」を見てみました。とは言うものの、選んだ理由は、汗臭いのはイヤ、馬鹿騒ぎはキライ・・・そんな消去法の結果でした(ーー;)

同じ様に感じた方も多いのではないかと思いますが、昨日の紅白は「視聴率を取る為なら、なり振り構わず」って感じでしたね。もう、何でもアリ状態。時代錯誤の「枯れまくりギャグ」は毎度の事ながら、目を引く為ならモッコロでもキリゾーでも仮面ライダーでも出す、映画繋がりというだけで意味も無くスターウォーズの凸凹コンビ。白組なのにドス黒い司会者(爆) そしてトドメと言っちゃあんまりの、全く笑えない「曙の敗北シーンの再現」。シャレにしても狙ったにしても「品の無さ」という点に於いては、今までの紅白を遥かに凌ぐ番組でした。ああ、改革ってこういうことなのか・・・と(笑)

個人的な見所は、私の好きな仲間由紀恵ちゃんが司会だったこと、倖田來未が激しくイカしていたこと(爆) そして、前振りがあまりに凄惨だった為に、強烈に聞かせまくる形となった、さだまさし位(ここは演出勝ちか?)
私は、ゴリエのダンスの「キレの良さ」にひとしきり感心した後、途中で脱落いたしました・・・・。

あ、しまった! 「デンドロビウム小林幸子」を見るのを忘れた・・・orz。

かなり以前から感じてることなんですが、そもそも、子供にも「ジェンダーフリー」が教育されている、この平成時代に、男女に分かれて(?)「歌合戦」なんて、完全に時代錯誤だと感じています。そして、なんと言っても番組の構成や演出で「情けない、みっともない、哀れ」という感覚が先に立つようでは、「紅白よ、お前はもう死んでいる」状態です。

それじゃ、民放が良いかと言ったら、それはまた別の話。この時期のTV番組表を見てると、TVという文化そのものの黄昏を強く感じますね。ケーブルTVとでも契約して、タップリと映画でも見た方がどんなに良い事か。

あ、大事な事を書くのを忘れるところでした。
「今日はとぉっても寒くて、朝、お布団から出られませんでした〜」
...遅いって、オイ...(ーー;)

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Sunday, 15 May 2005

世界がもし100人の村だったらを見た

林檎の前に座っていて、なにげに居間に行ってみたら、家族がフジテレビの「世界がもし100人の村だったら3」を見ていた。もとのネタはあまりに有名な話なので、詳細は割愛する。

私はこの番組を見ていて、番組終了前に席を立った。リポートされている子供達が背負う過酷な生活、これは本当に涙無くしては見られない。この部分を知る事は、大きな価値があると考える。本当に目を背けたくなるような現実である。しかし、私が席を立ったのは、これが理由ではない。この番組の演出と構成に憤りを感じたからだ。

近年、民放のこの手の番組を見る度に思う。一体、この出演者というのは何か?  過酷な事実が伝えられている画面で、時折り、卒業写真撮影の欠席者の様に画面の隅に出て来る出演者の表情、そして深刻な話題の間に挟まれる無意味、低レベル、ステレオタイプな議論。言ってしまえば時間の無駄だ。こんなバカバカしい事に時間を割く位なら、もっときちんと取材をし、伝えるべき事が有る筈だ。ドキュメンタリーはバラエティ番組じゃない。まあ、こんな事をフジテレビに期待すること自体、間違えているとも思えるが。

一部の番組を除く、民放のドキュメンタリー(ライクな)番組の多くは、数年前からこのテの手法をとっている。人の心を掴むという点では効果のある演出かもしれない。しかし、本当に伝えるべき事は何か、ここを考えると、大きな疑問を感じざるを得ない。とても重い問題だけに、こうした作り手側の「蛇足」が話題を軽く見せる。

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Saturday, 02 April 2005

探検ロマン世界遺産を見て

個人的にとても期待していた「探検ロマン世界遺産」の第一回を見ました。今回は「ナスカの地上絵」で、個人的にはかなり期待してましたが、ああ、なるほどこんな感じかという構成でしたね。放映する時間帯を考えてか、子供が見ても理解できそうな親切な作りでしたし、アートと言うより旅行記的内容です。こりゃ、完全にTBSの「世界遺産」とは競合しませんね。視聴者のターゲットも異なっているでしょう。45分間の時間枠をしっかりと使い、世界遺産とそれを取り巻く環境や背景なども有る程度盛り込まれていて、好感度は低くないです。ただ、その為に世界遺産そのものの存在感は希薄となってしまい、これなら取材対象は世界遺産でなくても良いとも思えました。言ってしまえば、ナニなゲストが出ない「世界ふしぎ発見」みたいですね。私の見た印象では競合番組はTBSの「世界遺産」ではなく「世界ふしぎ発見」だと思えてます(笑)

以前、この「世界ふしぎ発見」を録画して見た事がありますが、ナニなクイズ部分を早送りをしながら見ていたら、20分位で終わりました(笑) そんな訳で、この番組も「よく有る類い番組」ですので、こういう点では、NHKは真面目だなぁと思います。この企画に抗議したTBSは、他局の企画に意見する前に、もうちょっと自局の番組を見直した方が宜しいのではと思う訳で、本件に関する私の意見は「引き分け」って所でしょうか。そもそも世界遺産は「人類の宝」でTBSのモノでも無い訳ですし、切り口が酷似してるならそりゃ問題ですが、ここまで違えば問題無しでしょう。

しかし、NHKの様な「気真面目な番組」を作った所で、現在の視聴者は振り向かない・・・っていうか、視聴率は取れないでしょう。確かに、NHKの一連の不祥事とその後始末には未だに疑問ばかりですが、現在の民放の番組の内容を見ると、「NHKはもう要らない」などと簡単に斬って捨てる事はできません。

我々視聴者が、TVに求めているのは「良質な情報と娯楽」である訳で、NHKも民放も、ここを是非肝に銘じて頂きたいと感じています。

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Saturday, 19 March 2005

ローレライ、なるほど。(ネタバレ無し)

「あずみ」を見た、しかもTVで(笑)で、日本映画をちょっと見直し、早速、ローレライ(LORELEI)監督:樋口真嗣・原作:福井晴敏を、「たった今」見て来ました。

従来の「日本の戦争映画」の様な、重たく辛い印象を持って出かけたのですが、スッパリと裏切られました。それも良い意味で(笑) 厳密に戦争映画と言ったら、そうではなくて、むしろ「SF映画」に近いかもしれませんね。間が抜ける事も無く、一気に駆け抜ける様な構成と演出、かの庵野秀明監督が演出されたという戦闘シーン等々。いろいろな要素が実にバランスよく詰め込まれていました。そして、大感動している訳ではないんですが、不思議と涙が出ていたりと・・・まあ、作品にすっかり取り込まれていたんでしょうね。観賞した後の感想は、「一陣の風が吹き抜けた様な印象」です。「愛する人を守りたい」なんて、重たいテーマでプロモーションされていますが、実際にはそれほどの重さは無く、でも、そんな「重く、暗くなりがちなテーマ」を、そっと観客の心に刻み込んで行く様な、不思議な仕上がりになっています。そこが「一陣の風」と表現させて頂いた部分です。この部分はかの私の中での名作、『Uボート』にも通じる物があります。こちらは「生き抜く」ことがテーマで、残して行ったものは重く、暗かったですが(笑) 

この樋口真嗣監督の経歴をちょっと調べてみましたら、ああ、なるほどと思える方なんですね。私が好きな映画の『王立宇宙軍~オネアミスの翼~』や、『新世紀エヴァンゲリオン 劇場版』にも参加されてた様で、庵野監督との関係も何となく解ったりしました。スタッフロールを見ていると、かの機動戦士ガンダムの富野由悠季氏が出演されてたり、水密服デザインでは出渕裕氏、B29のマークのデザインに押井守氏など・・・っと、考えてみると、アニメ界や特撮映画界で名を馳せている方々が続々と・・・ああ、そういうことだったのか・・・・旧来の日本映画のスタッフというより、こういった方々の参加や関係といったものが、この作品をこんな感じの仕上がりにしているのかもしれません。日本映画の作り手側の世代交代が進んでいるのでしょう。故に共感できる所も多かったりするのでしょうね。

ただ、一点だけ不満と言えば不満な部分が・・・(いつもの文句タレが来たぞー、覚悟しろよー(笑)) この戦闘シーンのCGなんですが、もう少し、何とかならんかったかなぁと。それなりのレベルには達しているとは思うのですが、やはり、ILM (Industrial Light & Magic)の仕事と比べてしまうと、プラモデル感が抜けてませんね。モデルやカメラワークのスピード感はとても良いのですが、色彩設計とか表面の素材設定、そして何よりもライティングとカメラの被写界深度の設定等々が、今ひとつな印象がありました。CGIはこの映画にはどんな表現が適切なのか、もっとしっかりと研究し詰めるべきでしたね。この部分のリアリティがしっかり作り込まれていれば、更に良い作品になっていたと思えるだけに、とても残念な所です。まあ、作品全体から見れば些細な事なんですけど。

私はこの作品の原作はまだ目を通していないんですが、今更読んでる『指輪物語』を読了したら、読んでみようかと思ってます。原作の有る映画の宿命で、原作ファンにとって、時に「鼻持ちならない作品」に仕上がってる事もあるんで、ここでの感想はそのあたりをご理解頂ければと思います。

しかし、良いもの見させて貰いました・・・って、アニメ以外の日本映画を映画館で見たのは・・・あれれ? ウン十年以上無かったかもです。最後に見た映画すら忘れてます・・・あ、もしかしたら「日本沈没」?

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Sunday, 06 March 2005

「あずみ」を見た、しかもTVで(笑)

私は大多数の日本映画はTVの連続ドラマの延長線上、映画館でお金を払ってまで見る価値が無いものと思っていた。TVで見かける俳優や女優が、コテコテのラブストーリーや、二次大戦物、怖くもない恐怖映画、任侠映画を演ずる・・・製作関係者の方々には申し訳ないが、こうした所に全く新しさを感じる事ができず、全ての日本映画はB級映画にカテゴライズしていた。いわば、この「あずみ」に関しても、映画館で見るに価値が無いだけでなく、DVDすら借りる気にもならなかった映画の一つであった。故にTV放映での始めての視聴となった訳だ。それも「暇だったから」という理由だ。

ところが、どうやら私の持っていたこの先入観は、今や間違えていた様だ。「あずみ」の始めは「あ、上戸彩だ。萌え〜(いい歳こいて何言ってるんだか)」という感じで、お気楽極楽に見ていたのだが、その演出のスピード感と斬新なカメラワーク、そして何よりも手に汗握る殺陣。「萌えな上戸彩」が次第に「燃えの上戸彩」に変わって行く。これは正直言って驚かされた。単なるチャンバラ映画ではなく、見事なアクション映画として仕上がっていた。ここでふと思い出したが、北野武監督の「座頭市」も似た様な印象を受けていた(つうか、ココで気づけよって)。そうか、チャンバラ映画は、日本のアクション映画の原点だったのかもしれないと、今更ながら悟った訳だ。これはアメリカ映画のガンアクションより遥かに動的であり、香港映画のカンフーアクションより鮮烈である。有る意味、日本映画の文化の極みだね(C)渚カヲル といった感じだ。私は文字通り、日本映画を斬って捨てていたつもりだったのだが、逆に斬り捨てられていたというオチだったわけだ、っていうか切腹だった(笑)

こうして考えてみると、3月12日から公開される映画『あずみ2 Death or Love』(監督は変わっているらしいが)や、昨日3月5日から公開されている『ローレライ』なんかも、見てみる価値が有る様な気がして来た。エンターテインメント性としては秀逸だが、どこか大味なアメリカ映画とは、また違う楽しみ方が出来そうな予感がする。『Uボート』以来の、「潜水艦映画好き」な私としては、『ローレライ』は是非見てみたい。

ちなみに、『あずみ』だが、原作を読んでいる方にとっては、相当な「イメージバスター」となって居る様だ。私は原作は一度も目を通した事が無いので、あずみの原作ファンの皆様にはこのあたりをご理解頂きたい。

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Thursday, 24 February 2005

NHKの「探検ロマン世界遺産」ねえ・・・

なんか、3月末からNHKが「探検ロマン世界遺産」なる番組を放送する事に関して、TBSが抗議文を送ったとの報道が流れてますね。なかなか、これは面白い事になりそうです(笑) 

TBSの「世界遺産」は、皆様もご存知の通り、昨今の民放では珍しくハードでタイト、しかもアートな番組です。カメラワーク一つ、その土地の音声や、BGMに至るまで、徹底的にこだわって作られています。制作スタッフが、一つ一つの世界遺産を大切に取材し、無駄無く、そして遺産に敬意を表して制作されている様な、ある種の熱い思いが伝わってくるのでしょうか。見終わった瞬間に良い物を拝見させて頂きましたと手を合わせてしまいそうになります。スポンサーのSONYも相当お金払ってるんだろうなぁなんて事も考えてしまいます。ちなみに、この「世界遺産」ですが、2003年度のグッドデザイン賞 新領域デザイン部門を受賞していたりしています。
しかしながら、この番組を見終わると「あー、明日からまた会社かぁ・・・」なんて、凹みが入ってしまう事も無くはないのですが(苦笑) ・・・私はサザエさんは見ないので、サザエさん症候群ではなく、世界遺産症候群です(苦笑)

さて、「天下ごめんなさい、国民の皆さんもう勘弁して受信料払ってくださいの国営放送NHK」が、この同じ題材を扱った「探検ロマン世界遺産」をどの様に仕上げてくるのか、大変興味深い所です。ドキュメンタリー番組を作らせたら、間違いなく他の民放を凌駕する作品を作る組織なのですが、まあ、例によって「お固さ」が前面に出てしまったらそれこそ誰も見ないでしょうし、また、「世界なんちゃら発見!(笑)」みたいに、××丸出しで軽く作ってしまったら、元祖の「世界遺産」にはクオリティで勝てません。どんな演出で番組を仕立てるのか、個人的には興味津々です。変な所で受信料を無駄遣いしてなければ、TBSに勝てる見込みもあったかもしれませんが(笑) しかしながら、番組のタイトルは果てしなく、それはもう地平線の彼方まで果てしなく「パチモノ臭さ」が滲み出ててますので、かなーり怪しい雰囲気ではありますが。

ちなみに、NHKはTBSの抗議文に対して、「TBSとはパッティングしない内容とする」とコメントしたそうですが、日本の遺産の「屋久島」や「原爆ドーム」なんかは、是非やりたいでしょうしねぇ・・・。私が企画担当だったら、絶対外したくないですね。

そういえば、そろそろネタ切れなのか、再放送ばかりやってる「プロジェクトX〜挑戦者たち〜」ですが、一つ提案があります。新しい企画として、「プロジェクトXを作った男達」とか「受信料契約を守れ、男達の涙の戦い」なんてのを放送したらいいんじゃないかと思うのですが・・・駄目ですかねぇ、やっぱり・・・。

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Sunday, 26 December 2004

ファンが「ハウル」に不満を持つ理由

 やっぱり出ました。正に予想通りのニュース。

盛り上がりに欠ける「ハウル」(夕刊フジ発 Yhaoo!配信)

 ただ、ここに掲載されてる映画評論家の白井佳夫氏の評論は、どこかピントが来ていない。前作、前々作の好評で、宮崎ブランドが完全に確立され、受け手側の宮崎作品に対しての期待とか、ファン自身が自己の中で組み立てる印象と言ったものが一人歩きしているのがもう一つの側面である事を見逃している。こうじゃなきゃいけない・・・そういうファン心理だ。
 ただ、エンターテインメントとして、こうしたファンの期待を裏切ってはいけないという視点もある。まあ、ゲスな言い方をしてしまえば、ファンサービス、または媚びをうるといった側面だ。前回の感想にも書かせてもらったが、その点から言えば、この作品は失敗作であるとも言える。
 視点として重要な部分は、宮崎監督自身が飽和点に達したのではない、受け手側が、宮崎監督に対して「重すぎる荷物を背負わせすぎた」のだ。宮崎作品を「絶対外れないディズニー映画」と同一視してはいけない。要はその点を、勘違いしている(してしまった?)ファンが多過ぎたという事だろう。日本テレビ、博報堂を始めとした、宮崎監督作品で飯を食おうとしている多くの人達の思惑が「作品自体が本来持っている器」以上の期待を煽っていたという事実も忘れてはならない。

 作りの不親切さは確かにある。ただ、この作品の本来のテーマは、表面的に現れている物だけではない。「紅の豚」を見て何を感じたか。男女差や年齢によって、この作品に対する感想が大きく異なるのと同じことだ。

 ただ、もっと深刻な事がある。巨匠と奉られてしまった監督の引きどころ、そして、その後継者の問題だ。ここは、日本の映画界としては、危機的状況であるとも言える。ある意味、世の中にアニメーション映画を芸術の域まで認知させてくれた宮崎監督の後をだれが引っ張って行くのか。今の所、宮崎監督を越える逸材は・・・好きな映画を作っている(爆笑) 後継ぎ最有力候補の近藤喜文監督が亡くなられた事が、本当の意味で悔やまれる所だ。

追記:私がこの映画を見た感想は以下の記事をご覧下さい。
過去の記事:「ハウルの動く城」を見て来ました

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