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2013/07/15

富士重工社長 出る杭を伸ばせ

ちょっと前にクリップしておいた記事をご紹介させて頂きます。

あくまでも個人的な見解ですが、吉永社長は富士重工の立ち位置をしっかりと掴んでいらっしゃいますね。こうした富士重工の「身の丈」を意識した無駄の無い戦略が、昨今の好業績を生んでいる様に思えます。

私の勤めている会社も、以前は「出る杭は伸ばせ」と言う様な風潮が有りましたが、数代前の社長が大きなリストラを断行して以来、社風がすっかり変わってしまいました。まあ、この歳になって「出る杭」になるのは大変な事ではありますが、今の社風では間違いなく潰されますね。特にウチの部門のトップはお調子者の「口先番長」ですから、ついて行く方は大変です(苦笑)

となりの芝生は青く見えると言いますが、もしあの時、この会社を選んでいたら、もうちょっとマシな生活を送っていたのではと思えてしまうのは、錯覚では無い様に思えてなりません(^^;)

をっと、前置きが長くなりました。以下の記事をドゾー(笑)

-----転載開始-----
富士重工社長 出る杭を伸ばせ

ことし3月期の決算で過去最高益を記録した自動車メーカーの富士重工業。吉永泰之社長は、軽自動車の生産や開発から撤退する一方で、水平対向エンジンといった独自技術に力を注ぐなど、経営の大胆な選択と集中を進めてきました。
大手自動車メーカーと比べると、決して規模の大きくない富士重工業が好業績を挙げる鍵は何なのか。ビズプラスサンデーの飯田香織キャスターがインタビューしました。

業績好調の鍵は
飯田キャスター:
ことし3月期の決算は過去最高益となりました。何が鍵だったとみていますか。

吉永社長:
20130715もちろん、円安による追い風もありますが、たとえ為替が円高になっても、「この車が買いたい」と世界のお客さまが思っていただける車を作ることが一番大切だと思っています。
結論だけ申し上げると、私たちが今、お客さまへ提供している価値は、安心と楽しさです。このことは、今、当社の社員の誰に聞いても知っていると思います。当社は、価格の安い車は作っていないですし、新興国向けの小型車も作っていません。「レガシー」や「フォレスター」のように、どちらかと言えば、高額な部類に入る車を作っています。ですから、私たちとしては、ほかのメーカーと差別化して、若干の付加価値をいただかなければならない。このためにも、お客さまに提供できる価値は何なのかということを常に考えるようにしています。


飯田:
富士重工業は、国内での生産比率が70%とうかがっていますが、今後もこの水準を維持できそうですか。

吉永社長:
もともと、それほど生産台数が多くないので、全世界に工場を構えるような企業ではないと思っています。アメリカと日本、それと将来的にチャンスがあれば、中国でも現地生産を考えたいんですけれども、基本的には、国内の生産比率が70%という水準は、大きくは変わらないと思います。

飯田:
ほかの自動車メーカーが生産拠点の海外進出が進めるなかで、70%という数字は相当高いですね。

吉永社長:
私たちは、若干コストが高かったとしても、お客さまが買っていただければ、それでいいわけです。ですから、私どものビジネスモデルは、どんどん生産拠点を海外に移して行くというよりは、やはり、個性や品質を大切にしていくことだと考えています。

飯田:
その日本で今、市場を引っ張っているのは軽自動車です。富士重工業が軽自動車から撤退したのは正解だったのでしょうか。

吉永社長:
軽自動車は日本固有の商品ですから、富士重工業が世界で生き残っていくためには、軽自動車ではなく小型車に経営資源をすべて集中することが必要だと思います。やはり、何かの犠牲を払っているから、逆に今、個性のある車、特徴のある車を生産できているので。そういった意味では、「富士重工業は好調ですね」と言っていただける大きな理由の1つは経営資源を集中させたことだと思っています。

出る杭を伸ばせ!
飯田:
話は変わりますが、幼少期をアメリカで過ごされたそうですね。その頃の経験は、社長としての考え方に影響していますか。

吉永社長:
幼稚園の最後の1年から小学1年生まで、アメリカのシアトルで過ごしました。2年間なので、本当にどこまで影響しているのか分からないのですが、ただ、子どもの個性を生かすというアメリカの教育が、自分としては、ものすごくぴったりきたのを覚えています。それぞれの個性を大事にする、別にほかの人と同じである必要はなくて、違うからこそ意味があるという教育が、私としてはものすごく強烈に入ってしまって、今もいろいろなところで、影響を受けている気がしています。

飯田:
そうした考え方は、企業の管理職になって、部下を指揮していくうえで影響しましたか。

吉永社長:
社長になっても言っているんですが、みんなが同じである必要はないと思っています。「百花繚乱」ということばが好きなんですけど、いろいろなタイプの人がいて、それぞれの個性がものすごく生きて、それで強い企業がつくることができれば、一番いいので。役員会議でも、「私と意見が違ってもいい、私の意見に合わせる必要はない、だけど、会議で決まったことは守ろう」と常に言っています。

飯田:
社長のような上司であれば、部下もすごく幸せだと思うんですけれど、とかく日本社会では、出る杭は打たれるわけですよね。そういう経験はありませんでしたか。

吉永社長:
もう数えきれないくらいあるんですが、自分はラッキーだったと思っています。結構、言いたいことを言ってきているので。やはり、理解者がいてくれたおかげだと思っています。
私は社内に、「出る杭」ですとか、個性的な人を本当につぶしちゃだめだよって言っています。おそらく、それをつぶしてしまうと企業の力が弱っていくんですよ。同じタイプの人ばかり集まれば、ものごとがすぐ決まって、役員会は楽しいかもしれないですよ。だけど、それぞれが個性を発揮して、でも決まったことには従うというのが、本来、魅力的な会社のはずなので。

飯田:
最後に、これからの企業に必要なことをメッセージとして書いていただけませんか。

吉永社長:
「出る杭を伸ばせ」。管理職の人たちには、出る杭は邪魔しないで伸ばそうと言いたいです。逆に言うと、若い人はおとなしくなってはだめです。出てこないと伸ばせられないですから。それがメッセージです。
力のある人たちが、自分の意思で集まっている会社が、結局、一番強いんですよね。ほかの会社じゃ雇ってもらえないからいるというのでは困るので。一人ひとりの社員が力を持って、どこでも生きていけるんだけれども、この会社がおもしろいからいるっていうのが一番理想的ですよね。だから意見も言う。そういう会社が一番おもしろい。そういう会社になりたいです。

http://www3.nhk.or.jp/news/business_tokushu/2013_0702_02.html
-----転載終了-----

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コメント

出る杭は打たれる。


私なんか、打たれて潰されて、ペチャンコですよ。廃人同様の・・・f(^^;

我が社は、全てトヨタ流ですから『イエスマン』が持て囃されるんですよね。
あっ、でも給料はトヨタ流ではないか~(爆)

スバリストZN6さん
うちもすっかりイエスマンばかりになってしまいましたよ。

そして、若い頃に尖っていた私は、上司と激しく衝突ばかりしていましたので、結果的に流れ流され、こんな所まで来てしまったと。

ああ、あの時、スバルに入社しておけば良かったなぁと(爆)

後悔先に立たずですね。とほほ。

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