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【感想】宮崎駿「風立ちぬ」を観て来ました

はい、昨晩のつぶやきの通り、レイトショーに紛れ込んで来ました。

ゼロ戦の設計者、堀越二郎氏をモデルとした映画と言う事でここに期待半分。昨今のスタジオヂブリの不適切な政治的思想と呆れ返る程の自虐史観、そして宮崎駿監督がミリオタにして左翼と言う所で、どんな落としどころを作ってくるのか、ここに「意地悪な楽しみ」半分と言う事でwktkしながら鑑賞してきました。

20130721

映像化されているのは、大正から昭和の戦後辺りまで。ここは流石のヂブリ、強烈な緻密さと正確さで制作されています。正直、圧倒されました。昨今は制作の工数削減とリアリティの追求、3Dのトゥーンレンダリングの進歩により、メカ物は全てCGIになっているモノが多いですが、ココまでも手描きです。手間は強烈に掛かっています。映像的にはホントに凄いものを作って来たなと驚かされました。ここは手放しに褒めて良い所でしょう。

ストーリーは「子ども向け」では有りません。ヂブリの映画だからと言って「子ども」を連れて言ったら、途中で退屈して「席立ちぬ」になりますので、お子様のいらっしゃる方は「モンスターズ・ユニバーシティ」をご覧になる事をオヌヌメしておきます。まあ、それくらいに大人向けに作られています。登場する航空機も宮崎監督好みの機体ばかりですので、これは宮崎監督の趣味で作りたいモノを作って来たなぁと感じました。ストーリー自体は、簡単に纏めてしまえば「好きな事を好きなだけやった技術者の夢の物語」ですね。この事はあくまでもフィクションとしての堀越二郎氏の生き様をとても美しく描いています。二郎氏と奥様との間のラブロマンスも、とても美しく描かれていました。まあ、劇中の台詞で言えば「奇麗な所だけ見せに来たんだね」と言う台詞に集約されていますね。物語としては、細部のツッコミ所は無いとは言えませんが、実に「美しく」まとまっていました。そう「美しく」です。表面だけ取り繕って観てみれば、良い映画と言えるでしょう。昨今のヂブリの作品の中では良い仕上がりの映画だと思います。

しかしですねぇ、どうしても感情移入できないんですよね、あ、庵野秀明監督の声がって事がじゃないです。私はアレはアレでも別に悪くなかったんぢゃね? と思っています。そうですね、誤解を恐れずに書けば、余りに奇麗過ぎちゃってるんですよね、何もかもが。この時代背景として、戦闘機を開発している裏側では、当然、大東亜戦争が勃発しているわけでして、そういう面には一切触れていないんですよね。まあ、技術者としては飛行機を作るのが仕事なので・・・と言う割には緊迫感も全く無し。正直言って、出来損ないの「プロジェクトX」を見せられていた様な気分になりましたが、それでも映像は奇麗だしこういうフィクションもアリぢゃね?みたいな気分で観ていた所までは良かったのですが、最後の最後でやらかしました。

この映画の中では、堀越氏とカプローニ氏が、夢の中で邂逅すると言うシーンが度々出て来ます。この中での最後のカブローニ氏との対話で彼が言った言葉が、極めて政治思想的、史観的に偏ったもので、宮崎監督の「思想」そのものを代弁するものになっています。ゼロ戦が編隊を組んで飛んでいるシーンをバックに・・・

「ゼロ戦は美しい飛行機だ。でも、國を滅ぼしたけどね」

私は空いた口が塞がらなくなり、(ノ`Д)ノ彡 ┻━┻

おい、宮崎監督さんよ。ゼロ戦が國を滅ぼしたんじゃないでしょ?。ゼロ戦は國を守ったんだよ。この機体で限界を超えた戦に赴いて、日本の國を守った英霊の皆様が聞いたらなんて思うでしょうね? いい歳になったのに、そんな事も解らないのですか! くたばれこのくそぢ(ry

・・・と、すみません。少し取り乱しました。

とまあ、そんな具合になってるわけです。宮崎監督自身、戦闘機は悪くない、戦争が悪いんだとでも言いたいのでしょう。まあ、左翼に有りがちな自己矛盾ですね。せっかく「美しい」映画を作っておきながら、最後の最後で自虐史観を織り込んで来たお陰で、視聴後の気分は最悪。劇場から自宅に帰るまでの間、旧中島飛行機製 彩雲號の中でムカムカしながら帰って来ました。

ダラダラと長くなりましたが、そろそろまとめに入りましょう。
はい、左巻きのお花畑の皆様には、大変心地よい映画になっていると思います。憲法九条さえ有れば、支那、朝鮮とも仲良くできるさ!と思っている方にはオヌヌメの映画です。

少しでもご自身が右に寄ってると思っている方は、まともにご覧になると、私の様な思いをして帰ってくる事になると思われますが、映像自体は楽しめますので、宮崎監督の「爺」特有のボケにツッコミ入れつつ、楽しく鑑賞しましょう(笑)

【追記】
ポスターに書かれている「生きねば」というキャッチコピーに関して一言。このキャッチコピーに関連する様なイベントを作品内で観た記憶がありません。どう思い出してみても、意味不明です。関東大震災の事を言ってるのかな? それとも作品中の奥様に対しての思い?

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コメント

近頃はジブリに対する興味が減少していたのですが、あるぢゃさんの解説のおかげで安心してスルーできます。\(^o^)/

作品と自分の思想は切り離してくれると良いのですが... ┐(´-`)┌

投稿: ぶらっと | 2013/07/22 19:52

ぶらっとさん
私もジブリの映画への興味は減少していたのですが、堀越二郎氏の半生を描くということでしたので、プロジェクトXを観るつもりで見て来たと言うのが切っ掛けだったりしてます。

映画には、それぞれに一番訴えたい事が有るわけですが、よりによって最後がこれかいと、昨今のジブリ一党の言動と一致を見たと言う感じです。クオリティがとても高かっただけに残念な気分です。

投稿: Algernon | 2013/07/23 20:00

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