さようなら、サンバー
ついにこの記事をエントリーしなくてはならない日がやって来てしまいました。・゚・(ノД`)・゚・。
2012年2月29日、歴史的な名車「スバル・サンバー」の生産が全て終了します。
サンバーの製造拠点である富士重工業 群馬製作所 本工場のラインの全てが3月1日より「BRZ/86(DBA-ZC6)」の生産に切り替わります(現在はサンバーと、混合で生産が行われています)
多くの人々の大切な思いを運び続けて来たサンバーと、開発と製造、その他、全ての関係者の皆々様に対し、最高の敬意を表し「ありがとう」の言葉を送らせて頂きます。
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富士重、軽の半世紀に幕 独自の中・小型で勝負
富士重工業が50年以上の歴史がある軽自動車の生産を29日で終える。3月にはトヨタ自動車と共同開発した小型スポーツ車の生産を開始。軽の開発・生産から撤退し、付加価値の高い小・中型車へと経営資源を集中する経営戦略を一段と加速する。円高下でも同社の業績は比較的堅調に推移しており、特色ある中堅自動車メーカーとしてさらなる飛躍を狙う。
最後の軽自動車「サンバー」を生産する群馬製作所本工場(群馬県太田市)は生産終了の瞬間までフル稼働が続く。「最後まで1台でも多くお客様にサンバーをお届けするように」。吉永泰之社長は現場を鼓舞する。
富士重の自動車メーカーとしての歴史は軽と軌を一にしてきた。中島飛行機を源流とする同社の設立は1953年。58年に「てんとう虫」の愛称で知られ、日本のモータリゼーションの歴史に名を残す「スバル360」を発売。累計生産台数が約370万台に達したサンバーが生まれたのは61年と半世紀も前だ。
■薄利多売と距離
日産自動車が三菱自動車と軽自動車開発の共同出資会社を立ち上げ、ホンダが軽の開発・生産技術を乗用車にも取り入れるなど、軽は目下、再評価されている。成長著しい新興国では小さく安いクルマが求められるためだ。販売面でも、国内新車市場の軽比率は2011年に約36%に達した。
軽の開発・生産から撤退するのは時代と逆行するようだが、環境技術の重要性が増すなか、世界販売台数が年約60万台規模の富士重には軽から乗用車までを単独で開発できる体力はない。
「軽も乗用車も開発に必要な人数は同じ」(宮脇基寿常務執行役員)で、ピーク時には数百人規模が開発に携わる。薄利多売の軽よりも、特徴ある水平対向エンジンや四輪駆動、衝突回避技術など独自の技術を生かした乗用車に集中して勝ち残る戦略を選んだ。
成果は出始めている。6月に発売する小型多目的スポーツ車(SUV)「XV」。昨年冬に発売した新型「インプレッサ」と車台などを同じとする派生車だが、「開発資源を乗用車に振り向けた結果、機動的に開発できた」(宮脇常務)。
最後の軽自動車「サンバー」は駆け込み需要でフル生産が続く(群馬県太田市の群馬製作所本工場)
資本・業務提携するトヨタとの連携がその戦略を後押しする。軽は、グループのダイハツ工業からOEM(相手先ブランドによる生産)調達。軽の生産を終える本工場ではトヨタとの共同開発車で補う。
今後も経営の効率化には力を入れる。エンジンはベースとなる機種からターボ(過給器)付きやディーゼルなど派生機種を出す。変速機も無段変速機(CVT)への一本化を進める。
軽の生産終了後、トヨタと共同開発したスポーツ車を生産する本工場では、需要変動に応じて混流生産する体制を12年度中に整える。矢島工場(群馬県太田市)とも連動して機敏に生産量を増減。工場稼働率を平準化しつつ投資の無駄を省く。
円高の逆風下、富士重は12年3月期に410億円の純利益を見込む。同じく国内生産比率が高いマツダは1000億円の最終赤字となる見通し。着実に利益を出す理由について、吉永社長は「利益率の高い商品が売れ、工場の稼働率も高いため」と話す。高付加価値路線を軌道に乗せ新たな歴史を築けるか。軽生産に終止符を打つ29日は、その挑戦の出発点となる。
http://www.nikkei.com/news/headline/archive/article/g=96958A9C93819696E0E4E2E2E38DE0E4E2E0E0E2E3E0869891E2E2E2
-----転載終了-----
※地味に「スバルXV」の発売時期が発表されておりますので、興味の有る方はお見逃し無く。
【2012年2月28日追記】
今日がサンバー製造の最終日だったんですね。つつしんで訂正させて頂きます。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120228/k10013351901000.html
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コメント
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今朝の日経の記事ですね。他の記事を飛ばして一番最初に読みました。
軽撤退はスバリストの間でも賛否ありますが、私は受け入れました。記事の中の「軽も乗用車も開発に必要な人数は同じ」が印象的でした。当たり前と言われればそれまでなんですけどね。
投稿: 夢の助 | 2012/02/27 23:52
夢さん
開発に必要な人数は同じと言っても、いままではこれでやって来ていた訳ですから、この部分に関しては、私はなんとなく放免ではないかなと邪推しています。
ただ、冷静に考えると、トヨタと組んだ事は現時点では最適解、軽四の代わりに作り始めたOEM車もよくできている事を考えると、結果的にはこれでよかったのかもしれませんね。
軽四と小型車の差別化が難しくなってきてますから、遅かれ早かれこの選択は迫られる時期は来ていたかもしれません。
投稿: Algernon | 2012/02/28 19:12
ひとつの時代の終焉ですね。
個人的に軽自動車は選択肢になり得ないので、皆さん程の思い入れはありませんが、スバル360から始まったスバルの市販車の歴史がサンバーの消滅で一区切り。
3月からは普通車に特化したメーカーとして更なる発展を続けて行って欲しいです。
ただ、私が唯一認めていた軽自動車が亡くなる事は、悲しい事ですね。
ただ、可能性として、軽自動車もダイハツとの共同開発って有り得ないですかねぇ?
投稿: chiharu_legacy | 2012/02/28 20:37
chiharu_legacyさん
正に一つの時代の終焉ですね。
ダイハツとの軽自動車の共同開発というのはどうでしょうね。今回の撤退で軽自動車を担当していたエンジニアは他の仕事になるでしょうし、車を観る限り、ダイハツとの共同開発と言うのは、トヨタとやった以上に外国人と開発をしている様なモノになりそうです(笑)
ここは一度引いてから、社長の言葉にも有った、コンパクトモデルの開発に注力する方が得策の様な気がします。
投稿: Algernon | 2012/02/28 20:45
NHKのニュースでも取り上げられたんですね。
それだけ日本の自動車工業にとっても重大な事柄だったのでしょう。
昨日は持病の偏頭痛でダウンしていたので見られませんでした。(><)
分かっていたこととは言え、「サンバーラインオフ」の文字が物悲しいです。
一ファンでもこんな喪失感を味わうのに、作っていた方はいかほどでしょう。次に全力を掛けられるコンパクトモデルが、早く実現すると良いですね。
投稿: ぶらっと | 2012/02/29 07:57
スバルで働いてた3,4年前頃から車雑誌の話題になっていたスバルオリジナルの軽の終焉が遂にきちゃいましたね。
でも、スバルのメーカー規模が決して大きくはないことを考えると、こういう取捨選択は仕方ないのかなあ・・・と思います。
WRC撤退の時のような突然の発表とは違って、着々とこの日を迎えるための準備をしてきた上での生産終了なわけですし。
ただ、スバルという会社はサブロクのときからずっと、必要に迫られてやむなく取った手法・決断にも情熱をもって当たってきた人たちの集まりだと信じていますので、新たな局面にも脈々と流れている情熱でもって取り組んで、”スバルらしい”いいクルマを作ってくれると期待しています。
あと私事ですが、S206が地元に搬入されましたー!
3月10日納車で営業とも話をまとめてきましたよー、楽しみだーー(0゜・∀・)ワクワクテカテカ
投稿: obaka-pleo | 2012/02/29 11:46
ぶらっとさん
この生産終了は、日本の自動車業界にとっては、私たちが考えている以上に大きな意味が有ったのかもしれませんね。でも、これで終わりって訳ではありませんよね。既に発表されているコンパクトモデルに必ず繋がってくる筈ですから。
大きく期待して待ちましょう!
投稿: Algernon | 2012/02/29 21:25
obaka-pleoさん
正しくおっしゃられる通りですね。どんな逆境も独創的な技術で撥ね除けて来たメーカーですからね。こういう時こそ、スバルを応援しなくてはならない我々が凹んでいてはいけませんです( ̄ー ̄)ニヤリ
S206の納車日が決まりましたか〜! おめでとうございます!!
投稿: Algernon | 2012/02/29 21:31
このニュース、めざましでもやってましたね~。
それだけ注目度の高い出来事なんでしょう。
コンパクトの開発、出来ればジャスティクラスの車を作ってくれないかなぁ。
投稿: chiharu_legacy | 2012/03/01 12:49
chiharu_legacyさん
スバルのコンパクトですからね。気持ちの良い製品に仕上がってくる事は間違いないでしょう。
期待して待ちましょう(^_^)b'
投稿: Algernon | 2012/03/01 18:06