スバル、軽四と引き換えにスポーツ
最近、スバルとトヨタの共同開発のスポーツカーの記事の参照が多いと思ったら、2011年末に発売するという正式発表が有った様ですね。どこで作るかと思えば、群馬製作所。そう、スバルの軽四が生まれる工場です。ニュースによるとトヨタの富士重工に対する出資比率を16.5%へと引き上げる同時に、ダイハツから軽四のOEM供給を受けるとの事で、まあ、言うなればトヨタグループの一員として、ダイハツに軽四の市場を空け渡すという決定を下した様です。それも、海の物とも山の物とも解らない小型FRスポーツの製造、販売と引き換えに。
この際、はっきり言いましょう。
ダイハツ車のOEMのスバルのどこに魅力がある?
スバルスピリットの無い製品に、誇り高い六連星のエンブレムを付ける事自体、自社ブランドの破壊です。いままでのISUZUビックホーンやら、OPELザフィーラのOEMとは訳が違います。
今後は水平対向エンジンを基軸としたコアマーケットを狙うとの事ですが、エンジンが水平対向かどうかなんて、拘るのはスバリスト位なものです。まあ、この幅広い層を狙った「トヨタ流FRスポーツ」が、広く認知されると仮定したとしても、それが水平対向エンジン搭載かどうかなんて事は、蚊帳の外でしょう。かなり怪しい橋を渡らされている様な印象は否めませんね。しかし、成功すれば、FIATグループのアルファロメオの様な位置づけになるとは思えますが。これは現時点では夢物語に思えます。
まあ、なんにしても、私的な見解としては、今回のスバルの軽四撤退は、早まった決定をしたとしか言いようが無いですね。まだまだスバルの軽四には「ダイハツ以上にやれる事は沢山ある」のに勿体ない事です。これが見え隠れするだけに、残念でいたたまれません。
【トラックバック先】
「六連星の申し子たち/第11回ヴィヴィオ」(SUBARU BLOG)
TrackBack
TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/32843/40850077
Listed below are links to weblogs that reference スバル、軽四と引き換えにスポーツ:
Comments
FRスポーツ、生産するのは大泉工場の隣接地に立ち上げる新工場のようです。
人員は本工場から移動するということなので、結局本工場はなくなってしまうようですが・・・
http://www.fhi.co.jp/contents/pdf_44984.pdf
さて。
FRスポーツについては自分も疑問があります。
FR車に水平対向エンジンを載せることのメリットはあるのか?というところです。
スバルの水平対向エンジンのメリットは全長が短いことだけだと思っています。
(だからこそフロントデフがクラッチの後ろにあるAWDレイアウトと組み合わせることに意味があるのだと思っています)
このエンジンをFRに載せるメリットはオーバーハングを切り詰められるということなんでしょうか。
しかし、同排気量クラスの直列エンジンより幅は広く重量もかさむため搭載性が良いとは言えない気がします。
「それほど高くない価格帯を考えている。(※)」ということなので車体の幅も1.7mを大きくは越えなさそうですし。
しかし、それほど高くないのであれば割高な水平対向エンジンを使うのはやはり不利です。
この件、不思議な点だらけです。。
軽四撤退は残念ですが致し方なかったようにも思います。
特に乗用ではダイハツ・スズキの競争が激化しており、スバルも健闘しているものの苦しい状況なのではないでしょうか。
しかし、商用で高い評価と人気のサンバーもやめてしまうのはとても「勿体無い」と思ってしまいます。
とは言え軽自動車を一車種だけ生産するのはコスト的に厳しいですし・・・せめてダイハツが後を継いでくれたら・・・などと勝手な想像をしています。
以上、まとまりの無い文章、長々と失礼と失礼致しました。
※【続報】トヨタと富士重が小型FRスポーツ車の開発へ,記者会見での一問一答(日経Automotive Technology)http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20080410/150300/?ST=AT
Posted by: 160SX | Saturday, 12 April 2008 at 09:28
160SXさん
リリースをありがとうございます。大泉工場の脇に新工場ですか、そんな場所あったかな(w) まあ、なんにしても本工場の設備だとそろそろ厳しいのでしょうね。
スズキとダイハツの二強で・・・と言う事なんでしょうけど、ダイハツの車にスバルのエンブレムをつけたところで、誰が買うのでしょうね。まあ、軽四はゲタと考えている人なら、なんだっていいですが。スバルは確かにR2がコケて以来、酷い状態の様ですが・・・だからといってダイハツのOEMとは....orz
FRスポーツについては、出てみないと何とも言えませんが、トヨタ、スバルの両ブランドで販売するとの事ですが、スバルの言い分がどうなるか、非常に厳しいですね。トヨタは86の復活だーとか、騒がれるでしょうが、スバルにとっては前輪の回らない「廉価版車」ですし、160SXさんの言う通り、低重心と縦置きエンジンに比べて、全長が短い事位のメリットしかありません。ここをどういう理屈で訴求してくるのか、興味深い所です。
いろんな意味で、時代が変わろうとしているのかもしれませんね。
Posted by: Algernon | Saturday, 12 April 2008 at 12:30
オイラもこのニュースを知って、
『スバルは何て勿体ない事を考えているんだ?』
と思いました。
真っ先に浮かんだのは”あのスバル360を作ったメーカーなのに…(~_~”という想いです。
ついこの間、R1eを発表したばかりでもあるのに......。
限られた規格の中で独自性を出せず、そんなに台数も売れないし、っていうんでヤメちゃって良いんですかね?しょうがないんですかね??
同じ様に独自のエンジンを持ち、「軽」をヤメた、でも昔は富士重と同様に独創的な「軽」を作っていた広島のメーカーがいますよね。
あちらとはお家事情も異なるでしょうから、一概に比較は出来ませんが、
『水平対向じゃなくても良くね?』とか言われ出したら…と考えると…
今後の「スバル」はちょっと心配デス。
…あぁ、ポルシェがうらやましぃ.....
Posted by: つか | Saturday, 12 April 2008 at 18:31
つかさん
まさにそこなんですよ。スバル360という、名車中の名車を作ったメーカーが、その魂というべき軽四から撤退。しかも、ダイハツのOEMで・・・と言う所が、スバリストの誇りにかけて許せないんです。とは言うものの、いつまでも360にすがっていく訳にも行きませんし、あのViViOの様な名車に、二度と巡り会えなくなることは、本当に悲しいことですが、新たな一歩を歩む為の過程に過ぎないのかもしれません。ええ、そう信じましょう。
小型FRスポーツが、ロータス・エキシージの様な、熱いハートが滾るモデルになることを期待して・・・と言っても、トヨタにしてみれば、数有るラインアップの中の一台として、埋没するのがオチだろうと思えてます。そこんとこどうするよ、スバル?!
Posted by: Algernon | Saturday, 12 April 2008 at 19:29
私も水平対向+FRには疑問を感じます。そもそもスバルが水平対向を採用したのは前輪を駆動するためでした。スバルのメカニズムはそれぞれ理由があっての水平対向であり、AWDですから。どうも、今回の小型FRはスポーツカーだからFRと、初めにFRありきですから今までのスバルのクルマ造りと明らかに異なることも違和感を感じる理由ではないでしょうか。
大泉の新工場はモータープールを潰して建てるのでしょうかね?
Posted by: 夢の助 | Sunday, 13 April 2008 at 01:26
夢さん
確かにFRは面白いですが、スポーツだからFRっていうのは些か短絡的なんですよね。そこに水平対向を乗せる意味があるのかと考えたときに、それはマストではありません。低重心になることではメリットはあると思いますが・・・まあ、出来上がる車がどんなものになろうと、スバルにとってのインパクトはさほど大きくないと踏んでいます。トヨタブランドよりスバルブランドのモデルの方が多く売れるとも思えませんし、この車がスバルファンを増やす方向の役割を果たすかどうかという点でも疑問は残りますよね。スバルのモデルに、AWDモデルが用意されるというのなら話は変わってきますが。
なんにせよ、私は、このAWDでもFFでもないスバル車の誕生と、軽自動車の開発製造の撤退は、双方、秤にかけてみても、スバルが分が悪いとしか思えないんですよ。トヨタじゃネッツブランドだったりして。
新工場はどれくらいの規模になるのかは解りませんが、あの一角を使うのでしょうね。
Posted by: Algernon | Sunday, 13 April 2008 at 11:02
軽の生産を止めて人員を新たなFRスポーツの工場へ移した後の本工場の行く末が気になります。そのままダイハツに引き渡してサンバーの基本設計をダイハツが引き継いでくれる...というのは希望的観測に過ぎるでしょうね。最悪は跡地にショッピングモールやらマンションやら。(--;) ただのモータープールになのか、いずれにしても中島飛行機以来の伝統の土地と「スバル町」の町名が泣きますね。
Posted by: ぶらっと | Sunday, 13 April 2008 at 12:06
ぶらっとさん
今回の話に関して、私はあくまでも「個人的な感覚」としてダイハツにひざまづくような印象が我慢ならんのですよ。売り上げとしては、確かにダイハツ、スズキには敵いませんが、それは数字上の話。スバルの車づくりの魂は到底比べ物になりません。
今回の話で決定を下した社長がどんな思いだったか解りませんが、少なくともスバルを選んでいる「人」の気持ちは解ってなかったのではないかと考えています。しかしながら、トヨタの資本参加があった時から、避けて通れない事だったのは明白だったとも考えています。とても残念な事ですが。
せめて、本当にせめてですが、技術を全面に押し出したプロダクトで、ファンの心を掴んで来たスバルの魂が「ダイハツの様にトヨタ化しないこと」を望むのみです。
Posted by: Algernon | Sunday, 13 April 2008 at 14:46
裏を返せば、会社事情はそれだけ切羽詰まった状況で、トヨタももっと出資しなきゃならないと判断したんじゃないですか。
実際の所、体力勝負の軽カテゴリーでスバルの軽はスズキやダイハツほど売れてない訳ですし、これ以上傷を深くする前に撤退と言うのは判断は間違ってないでしょう。
会社が存続できて売上もUPすれば、何時かまた軽を作る可能性もあるでしょうから、それまではOEMでもラインアップ維持が手かと。
スバルのFRはどう言うものを作るか以前に、車雑誌の編集やライターが自分の過剰な思い込みを吹かしまくって、出てきたら自分らの思い込みの産物の「スーパーカー」と違うとこき下ろしまくる様な事が無ければ、それなりに評価される車になると思うのですが。
ただ、スバルには最新のFRを作った経験が無い所が不安なので、その点はトヨタがどれだけ支援できるか次第ですかね。
Posted by: フックランナー | Saturday, 26 April 2008 at 11:01
フックランナーさん
コメントをありがとうございます。まあ、今回の撤退に関しては、トヨタの資本参加が有った時点から、懸念していた事が当たってしまったと考えています。
スバルの作るFRは、そうですね。今の感じから言うと、それなりに評価されるのではないかと思っています。ただ、スバルが本気で「コアビジネス」で生き残るつもりがあるなら「それなり」でのは足りません。私はここを憂慮しています。
Posted by: Algernon | Saturday, 26 April 2008 at 17:10