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新型インプレッサ、試乗しました

先日、新型インプレッサ(Impreza)に試乗して来ました。結論を先に書きましょう。気になっている人は「まずは乗れ!」です(w)

試乗したのは、現時点でのHotモデル、S-GT。2Lのターボモデルです。驚いたのは、その軽快なフィーリングです。加速はおおよそ殆どターボを思えない様な、とてもリニアな加速。ターボで悪戯にMax powerを稼ぐ事ではなく、低回転からの扱いやすさを考えたものに感じられました。驚く程扱いやすいですし、大排気量のNAエンジンに乗っている様なそんな錯覚すら受けました。乗る人のフィーリングより車が先に行く事も無く、そしてアクセル開度に合わせて加速するチューニングは絶品です。

そして、驚かされたのはハンドリングです。今回から採用になったリアサスのダブルウィッシュボーンの恩恵もあるのでしょうが、通常はしっかりと地面の上を「噛む」ような乗り心地でありながら、町中やちょっとしたコーナーで面白い様に頭がスッと内側を向きます。しっかりとした安定感を持たせながら、こうした軽快なフィーリング出ているのは、今回のこのモデルへのスバルの意気込みが強く伝わって来ました。恐らく歴代のインプレッサの中で、最も素直なモデルになっている事を体感できるでしょう。足回りのフィーリングは、恐らく競合となるオーリスより遥かに高い「直感性能」、実に「スバルらしい拘り」が出ています。ガタガタ言ってる輩(筆頭は私か?!)は、まずは「乗ってみろ!」です(w) 日常の足として、この乗り味を体感できる事を考えると、15Sはとてもお買い得な仕上がりになってると思われます。

さてさて、当Blogの本題、スタイリングです。今回のモデルはBMWの1シリーズだ、アテンザだと言われている様ですが、実物を見てみると、やはり、スバル伝統の「写真写りの悪い車(笑)」だと感じました。個々の面の構成は、BMWよりシンプルであり、またアテンザより遥かにクリーンです。そして、サイドのシルエットは正に流れる様で、とても美しい仕上がりになってます。特にCピラー周辺は、B9トライベッカのラインを踏襲したとても印象的な部分です。フロントは写真で見るより遥かに立体的で、複雑な面で構成されています。国内は「5ドアだけー」に関する議論についても、私は4ドアセダンの必要性は無いと考えてます。ここは今回のインプレッサの新しい提案であり、シルエットを見れば納得できると思えます。

しかし、私個人の感想として書かせてもらえば、フロントグリル周辺のデザインはやはり検討不足。これを今後のスバルのアイデンティティとしていくとするなら、極めて疑問に感じます。また、フロントのターンランプ、ポジションランプはリフレクターのカット悪さとレンズ無しの関係で豆電球。ここはこの車の質感を落としてしまっている部分に見えます。LEDを採用したリアコンビネーションランプを横から見た生理的に感じる気持ち悪さは何とかならなかったのでしょうか? ついでに書くなら、リアガーニッシュに組み込まれた六連星も、外周の枠を太くするという絶対にやってはいけない「コーポレートアイデンティティ」を無視した信じられないデザインになってます。私はこの部分を担当したデザイナーの良識を疑います。折角の美しいシルエットが、小さな部分の詰めが甘い為に、質感を損ねてしまっている印象を強く受けました。これらの部分は、このモデルの良さをユーザーに理解してもらうという為に足を引っ張ってしまっている印象は否めません(苦)

総じて言えば、素質の良いスタイリングでありながら、デザイン上の詰めが足りないモデルという印象でした。でも、これらを差っ引いて考えても、とにかく試乗してみる事をお勧めしておきます。乗り味は絶品ですので。

【トラックバック先】
新型インプレッサ発表!!(SUBARU Blog様)
インプレッサのスバルらしさ(僕のガレージにポルシェが入る日様)



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コメント

わたしも試乗して参りました。
いや、これはほんとうにいいクルマですね。同じくS-GTだったのですが、先祖のWRXと比較することに違和感を覚えるほど、何もかもが洗練されています。とくにサスペンション。ただ街中を流すだけでも、おっしゃる通り強靭なコシと抜群のキレを「体感性能」できる、すばらしい出来映えでした。欲目を入れようが入れまいが、国産Cセグメントでは比肩できるクルマなどあるべくもなく、まさに孤高の存在。森社長の一連の発言には不安を覚えもしましたけれど、たしかに黙っていても勝手に走りを仕上げてくる、スバルエンジニア魂の具現を目の当たりにでき、きょうは酒が進みます。
スタイリング面でも、そのポテンシャルの高さと素材の良さを実車を前にしてあらためて確認。わたしの好みとは若干異なりますし、もちろんアラを探せばキリがないのも間違いないでしょう。でも、まずはひと安心といったところです。
これが日本市場でどれだけ売れるかは神のみぞ知るところですが、確信犯的コンサバセダンを擁する北米で大コケすることは考えにくいですし、先代のような閉店一掃セールに頼らずとも、インセンティブ中毒に陥らなくても、トータルではある程度コンスタントに販売できるのではないでしょうか。
そして、最大の懸案である欧州市場における評価が興味深いですね。そう遠くない将来にディーゼルも追加されますし、はたしてどのようなジャッジメントが下されるのか、ひじょうに楽しみではあります。

投稿: NiGHTS | 2007/06/12 22:15

NiGHTSさん
コメントを有り難うございます。

私は、スバルがインプレッサを某ライバル車の様にダラダラと同じコンセプトを続けるより、全く新しいモデルとして開発したのは間違えて無かったと考えてます。このモデルをどんな方々に乗ってもらいたいか、ここをよく考えればこの選択は正しいと思えます。今までのままでは、化石になるだけでした。

ただ、一番心配なのは、この写真写りの悪さと何かに似ていると見られてしまう所で、このモデルの素晴らしさが乗る前にユーザーに伝わらない事です。そして、細かい部分の作り込みや拘りは、このモデルを目の前にして、モデル全体の質感の裏付けとして感じ取られる部分です。本物だからこそ、本物に見える演出は必要です。ここがデザインの仕事ですね。

まあ、決して嫌味ではなく、インプレッサは初代から顔が決まらないモデルです。この伝統を逆手に取って、年改でどんどん進化して行ければ、これはこれでアリでしょう(w) ここの事が「まず、走りではなく」の意味なら、大いに賛成です。

少なくとも秋口と言われている「ネジ抜けモデル」を某ライバル車と並べた時、どちらが新しく見えるか? もう勝負は決まっている様な予感がしています(^_-)

投稿: Algernon | 2007/06/13 22:27

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