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2006/05/06

ハルデックスAWD vs スバルAWD

数年前から、ボルボ(VOLVO)のAWDに使用されている「ハルデックスAWD(HaldexAWD)」。世に言うスタンバイ型4WDの多くの駆動システムが、オイルの粘性を使ったビスカスカップリング(以下、VCU)を使用し、後輪を駆動する消極性を嫌い、もっと積極的に電子制御で行おうと言うシステムの様です。スウェーデンのハルデックス社とボルボが共同開発し、最近ではフォルクスワーゲン(VW)、アウディ(Audi)の一部の車種に採用されている様です。このGW中に、このハルデックスAWDと、スバルAWDのガチンコ対決(爆)が公開されているサイトに出会いました。

対決に使われている、スバル車は三代目(BH)のOUTBACKのであることから、実験した日付は不明、且つサイト自体の趣旨もボルボのバッシングなので、信憑性については些か「むむう」な所も有りますが、ここで公開されているQuickTimeの映像は衝撃的です。結果はリンク先のページでご確認ください。こちらです。

ハルデックスAWDの構造を調べてみると、スバルのMPT(マルチプレートトランスファー)に非常に良く似ていますが、制御が違うとここまで違うものかと驚かされました。もともと、MPTはレオーネ4WDのAT車のFF、4WDをボタン一つで切り替える為に開発され、多板油圧クラッチを制御する事で、4WD時のタイトコーナーブレーキング現象を緩和する効果を得たものが、今日に至っています。セレクティブ4WDの時代に、後輪の駆動が切れるセンターデフを作ったとも言えますね。これが現在のアクティブトルクスプリットAWD、VTD-AWDと進化して来た訳です。

で、このハルデックスAWDはFFが基本。前輪が滑った時に後輪がONになるという、完全に後輪駆動の「有り/無し」をコントロールする様です。言うなれば、私の様なヘタクソドライバーが、オーバースピードでカーブに突っ込んで、ビックリアンダーステアが出てから「後押してくれる」ということになりそう・・・。これでは壁と仲良しになる危険性大ですね(ーー;) 私がちょっと気になっていた、フォルクスワーゲンゴルフR32の4モーション(4MOTION)が、このハルデックスを搭載しているとの事で、些かゾッとしました。実際には、今回、ご紹介した実験以降、数年が経過しているとも思えますので、現在でもこの状態だとは考えられませんが・・・。

昨今、AWDや4WDは、様々なシステムが提案されてますが、単純に4本のタイヤが回れば良いってもんじゃなくて、実際にどう回るのか、使い方を考えて見極めないと、残念な事になりそうです。

【関連記事】
スバルシンメトリカルAWD vs. その他AWD

【記事追記】
第4世代、第5世代のハルデックスカップリングの実力に関してはこちら。
ハルデックスカップリング、何か有ったの?

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コメント

はじめまして、北海道でハルデックスを採用した偽クエアトロを搭載した初代AUDI-TTに乗っているものです。
興味深くよまさせていただきました。
土地柄、思いっきり滑りやすい路面で冬の期間暮らしておりますが、ご指摘の通り、ハルデックスは4WD切り替わるとドアンダーになります(^^;;

私が乗っているTTの初代は、もともとリアが軽く作らているので、あらかじめカーブの初期にオーバーステア気味の挙動(しっかりヨ―モーメントをつけてから侵入する)にしておけば、体感的に1秒間の4WDに切り替わる間のアンダーステアさえしのげれば、くるっと向きを変えて4WDになり、一気にトラクションがかかってプッシングアンダーの四輪ドリフト状態でカーブの出口に向かって突進してくれます。

こういったハルデックスの特性を考えて乗りこなせば、充分オモシロとは思いますが、グリップ限界内で常時走ろうとする人や、コーナリング中のヨ―モーメントのマネージメントを知らない人、ワゴンなどの後輪荷重が大きい車にとっては、かなり乗りこなしが難しいと思います。

初期型のAUDI-TTはポルシェのエンジニアリングによって誕生しており、ハルデックスの特性をスポーツドライビングに生かすには、後方荷重を減らして、尻軽にしておかなければ危険であると判断したのではないか?と個人的に考えており、現に初期型TTは後方荷重不足などでリアリフトが起こりアウトバーンで死亡事故が起きてドイツで集団訴訟を起こされかかり、急きょ重いリアスポイラーをつけ、バネレートを変更するという頭回性よりも安定性を高めるような特性へ変更するためのデチューン的なリコールがありました。

峠道でも、カーブの入り口から4輪をドリフトさせてカーブに入ってくるツワモノが乗っているGT-Rやエボ、インプでないかぎり、圧倒的に鋭く速いコーナリングをしてしまうことも可能です。
しかしながら、ハルデックスもどんどん改良されているので、今は違った形になっているのかもしれませんが、所詮スタンバイ式の4WDで、理にかなったFRベースのアテーサより扱いにくいのは避けられないと思います。
お邪魔しました(^-^)

ふるち〜さん
この度は貴重なコメントをありがとうございます。
私が調べた所によると、最近のハルデックスカップリングはかなり改善されている様で、この記事で紹介したような状況にはなりにくくなって居る様ですね。

スタンバイ4WD式はいろいろなメーカーから、様々な方式が提案されていますが、要は使う人がそれぞれの特性を理解した上で乗りこなすことが出来れば、危険は回避できると言うことだと思います。

なんでも、妄信的な過信は禁物ということですね(^-^)

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