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日産GT-R PROTOは過去の遺物か?

今回の東京モーターショー2005で、最も注目されている車と言えば、この「日産GT-R PROTO」だろう。今回のイベントでその製品に最も近いと言われるモデルが発表されのは大歓迎だ。展示中の車は、グラスエリアがブラックアウトされているので、自走はしなさそうだが。まあ、これはこうした展示会では当たり前に有る事なので、突っ込みどころではない(w)

スタイリングは、前回のプロトタイプと比較して、かなり洗練されて来たと思える。些かクラッシックなスカイラインGT-Rの面影を残しながら、シャープ且つ重厚感のあるサイドビュー、リアフェンダーの張りの強い膨らみと、得体の知れない「獰猛な力強さ」を危うく押し込んでいる様なフロントマスクには、本当に圧倒される。GT-R、この車はこうでなくてはいけない。そんな押しの強いスタイリングだ。R32スカイライン以来、最も先進的且つ、この車の持つ方向性が明確に表現されたスタイリングと言ってもいいだろう。久々に熱い期待と夢を感じるモデルだ。

そして、秘密のベールに包まれている中身は、現在の日産の動向から想像すると、V8/4.5L、V6/3.5Lクラスのエンジンに何らかの手を入れて、正しく野獣の様な車に仕上げて来る事は容易に想像できるし、また、熱いファンもそれを期待していることだろう。また、駆動システムもアテーサET-Sを更に進化させたものを搭載して来る事もあり得る。これは想像すると、車好きには本当にたまらない展開だ。GT-R、万歳!である。

しかしながら、冷静に考えてみると、2007年に発売と聞くと疑問符がつく。私が考える、この車の前に立ちはだかる最大の問題点は、今後も続くであろうと予想される化石燃料の価格高騰である。こうした問題を無視して、従来のGT-Rと同じコンセプトのまま、市場に送り出す事になるなら、このGT-Rは、大鑑巨砲時代の終焉に現れた「戦艦大和」にかぶって見える。時代の潮流と、その潮流に乗ったテクノロジー、そして最も重要な「ファンの期待」をどこで折り合いを付けて来るのか、この部分はとても興味深い。前輪の駆動をインラインモーターにしてくるなんていう荒技もあるかもしれない。ただ、この程度の小細工では、戦艦大和化する事は明らかであるし、同時にファンの期待を裏切る結果となる事も想像に難しく無い。そんな風に考えてみると、私は現時点でも「遅れて来たGT-R」と言わざるを得ない状態だと思っている。日産は余りにファンを待たせ過ぎている。本気で売る気があるのだろうか? > 日産

私の記憶に間違いが無ければ、過去に日産は「MID 4」という、ミッドシップエンジンの4WDスポーツを、2度のモーターショーに出展し、出す出すと言いながら、結果的にはファンの期待を裏切ったことがある。開発中止の経緯は様々な要因があったのだろうと予想は出来るが、私はこの車は、本気で売る気が無かったのではないかと邪推している。そして、当時より、更に深刻な問題が山積する中で、今回のこのGT-Rが本当に販売されるのか、少しだけ懐疑的だ。様々な課題を克服し、MID 4の二の舞にならない事を。そして「流石、GT-R!」、そう唸らせる車として、私たちの前に驚きと共に現れる事を、一人の自動車ファンとして強く願って止まない。

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コメント

確かに、言われて見れば、その通りですね。
極端な例ですが、そろそろデリバリーの始まるVWのヴェイロンなんて、時代錯誤もいい所、と言われても仕方がありませんしね。

エンジンはフロントミッドに載せ、左右独立制御できる「スーパーモーター」(PIVOに搭載)をその前方載せて、日産独自のハイブリッドAWDシステム・・・
確かにこの程度では、小細工に過ぎませんし、ファンは付いてこないでしょう。
GT-Rが07年に販売されないと言う事は無いと思いますが、中途半端なものでも困ります。
「流石ニッサンGT-R!」
そんなクルマを自分も楽しみにしています。。

投稿: 160SX | 2005/11/05 22:21

160SXさん
GT-Rが「スカイライン」で無くなった事。これは歓迎すべき事でもありますが、悲しむべき事でもあると考えてます。スカイラインでは無くなったから、スカイラインのリリースに合わせる必要は無いというのが、今回の日産のファンに対する逃げ口上にも思えるのですが、反面、GT-Rの名を残した事で、この車に対する周囲の期待という「呪縛」から抜けられない。そして、言うまでもなく、この車の背負うものは極めて大きい。「ファンを待たせたら、待たせた以上のモノを要求される」それが「GT-R」の宿命です。
好調が伝えられている日産ですが、私はそろそろ頂上が見えて来てる印象を受けてます。このGT-Rで更なる飛躍を見せるか、それとも・・・?
私はそんな複雑な心境で、この「GT-R」を見ています。

投稿: Algernon | 2005/11/06 08:09

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受信: 2005/12/28 19:23

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