« iTunes Music Storeを使ってみる | トップページ | 日航機墜落20年に念う »

レガシィ2.0R試乗記

スバルレガシィ(SUBARU LEGACY)の2L系に搭載されているエンジン、EJ20系と始めて出会ったのは、私がBC5(初代レガシィ)を購入した時に遡る。スバルの水平対向エンジンは、オーバースクエアであり、高回転型とされ、低速トルクが細いというのが一般的な評判だ。
確かにEA82(水平対向エンジンが初めてOHC化されたエンジン)でも、最高出力を稼ぐ為でなく、実用域でのトルクアップにターボチャージャーがセッティングされていた。そして、レガシィと共に投入されたDOHCエンジン、EJ20もそうした傾向が有った。当時のNAのEJ20は、良く回るが低速のトルクが細く、それなりに気持ちよさを追求してしまうと、ターボモデルと燃費があまり変りないという、些か困ったエンジンだった。加えて、ATとの相性もあまり良くなかった様に記憶している。高回転型のエンジンをATで低中回転を使って加速するのでは、気持ちが良い筈は無い。しかし、踏み込めばパワー感は有ったので、エンジンの特性がそのまま出ていたというのが正確な表現だろう。これが私がNAのEJ20に持っていた感覚である。

ところが現行の四代目のレガシィ、BL/BPになって、このEJ20のNAモデルがすこぶる評判が良い。ベストバランスとまで絶賛されているものすらある。これが何処まで本当なのか、正直、かなり懐疑的であった事も事実だ。この一年半の間に、幸か不幸かこのBL/BPの2.0Rに長く触れる機会が得た。結論を先に言ってしまおう。このモデルは良い! レガシィ=ターボ付きハイパワーというイメージが強いが、この2.0Rというモデルは、今までのNAのEJ20の印象を完全に吹き飛ばす仕上がりになっている。
まず、一番最初に驚かされたのは、車全体の軽さである。実際に私の3.0Rと比較すると、約90kgの重量差があるが、これだけでは無い。アクセルレスポンス、車の加速感、ハンドリングの全てが軽快である。4ATの変速タイミングのレスポンスも、5ATより確実に速い。幅の広いギアレシオも手伝っているのだろう。3.0Rでのドライブコースである山道を流す程度でも、3.0Rと比較して、大きくパワー不足を感じる事は殆ど無かった事には本当に驚かされた。子気味よくコーナーを駆け抜ける感覚は実に気持ちの良いものだ。エンジンパワーも持て余す事無く、軽快なBOXER4をきっちりと使い切って走る感覚は、古き良き時代のレオーネを思い出させられる。こうしたエンジンの基本的な部分の改良が身を持って感じられる点で、実にスバルらしいモデルだと感じられた。巷での評判は嘘ではなかった。

既に多くの人に語られているので、敢えて私が書く事も無いが、今回のレガシィの最大の特徴は、各モデルによって、その性格が全く異なる点に尽きると考えている。2.0iは残念ながら試乗していないが、2.0R、2.0GT、同Spec.B、3.0R、同Spec.Bを比較してみても、それぞれがこだわりを持って作り込まれている。こうした点を踏まえると、スバルが今回のモデルから、各グレードのオーナメントを廃止した本当の理由が見えた感じがする。

これから、レガシィの購入を検討されている方は、出来る事なら各モデルを乗り比べてみて欲しい。きっと、その性格の違いに驚かされる事だろう。

【2006年11月23日追記】
先日、車検の時に2.0R(ツーリングワゴン)をお借りしました。この「軽い!」というフィーリングには更に磨きがかかり、より乗りやすく進化していました。スバリストの欲目を引いても、とても完成度の高い車に仕上がっています。


|

« iTunes Music Storeを使ってみる | トップページ | 日航機墜落20年に念う »

」カテゴリの記事

コメント

まずは、2.0R試乗記、ご苦労様です。
BL/BPレガシィはホントに力を入れて開発された、という話は聞いていましたが・・・確かに、エンジンを見ても、全て新開発なんですよね。
特にH6とターボモデルは力を入れて開発しているのでしょうけれど、DONAの2.0Rも決して手を抜くことなく開発したのでしょう。確かに、そういうところがスバルらしいですね。
実は、ちょっと前に知り合いがワゴンの2.0R(MT)を購入しました。それまでS14シルビアのNAに乗っていたのですが、ワゴンでも十分楽しいと言っております。
この試乗記を読んで、自分も乗ってみたくなりました。夏休み中、都合が付けば、試乗してこようと思います。できれば、3.0Rも同時に乗ってみたいと思います。

投稿: 160SX | 2005/08/07 09:18

やはり、NAを上手に作らないと、ターボモデルの性能も十分に出ないのでしょうね。ここの部分は、本当に「よくやったなぁ」と思っています。
GTが速いのは当たり前で、特に驚きは無かったのですが、2.0Rに乗って、初めてアクセルを踏み込んだ瞬間に「なんだ、この軽さは!」と独り言を言ってました(笑)
こういう、各グレードの味付けの違いを明確にするモノ作りは、ユーザーにとっては、とても嬉しい事です。価格の差や、装備の差はあるにせよ、自分の選んだモデルが「間違いない」のだと、胸を張って走らせる事ができます(^^)
先代のBMW318iと230i(あれ?220だったか?)を乗り比べた時の感動に近いものを感じましたね。軽快な4気筒と伝統のシルキー6のどちらにも、独特の乗り味がありましたので。

投稿: Algernon | 2005/08/07 15:45

こんにちは、
2.0Rがよいという記事はよく目にしますね。
購入時、GTと3.0Rは検討していたので試乗しましたが、2.0Rは見落としていました。丁度検討中、2.0RにシートやエレクトロルミネメータなどGTなみのインテリアをおごったB-SPORTSなる特別仕様車が出たのでねらい目だったかもしれませんね。

投稿: yostos | 2005/08/07 19:37

yostosさん
まずは、新車購入おめでとうございます。まあ、C型なので多くはトラブルは出ないと思いますが、始めの2〜3ヶ月はご注意ください(w) スバル車と上手く付き合う為には、ディーラーと良い関係を築く事がとても重要です。・・・と脱線ですね(w)
私はBOXER6を所有することが、SVX以来の十ウン年越の夢だったことと、記事の先入観の為に目にも入りませんでした(^^;) しかし、実際に乗ってみると、実に完成度が高いです。車を走らせる事の楽しさは、必ずしもスペックに比例しない事は解っていたつもりでしたが、このモデルでそれを再認識した思いがしました。正に目からウロコ状態ですね。
私はスバル車とは長く付き合っていますが、毎回、いろいろな驚きを提供してくれるメーカーだと感じています。この2.0Rもそうした中の1台になっています。
3.0Rに慣れた時点で、乗り比べてみると本当にびっくりされると思いますよ(^^)b

投稿: Algernon | 2005/08/08 06:55

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/32843/5111469

この記事へのトラックバック一覧です: レガシィ2.0R試乗記:

« iTunes Music Storeを使ってみる | トップページ | 日航機墜落20年に念う »