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日航機墜落20年に念う

私の中では、20年前の日本航空(JAL)123便の墜落事故は、強烈な印象として残っている。
私の記憶だと、この事故が起こった日は、友人2人と晩飯を食いに出かけていた。後輩に激辛のラーメンを奢って、大笑いしていたと記憶している。そんな馬鹿をやってる時に、この事故を知った。

家に戻り、TVを見て驚いた。どこのチャンネルもニュース特番になっており、この事故一色になっていた様に記憶している。様々な情報が錯綜し、消息は絶ったがどうなっているのかさっぱり解らない。あんな大きなものが、何処を飛んでいるのか解らない、どこに落ちたかも解らないなんて、どうしても信じられなかった。その後の報道でも、123便が何処を飛んでいたのか、度々修正され続けとても奇異に感じていた。こうした部分もこの事故の印象を更に強くしたのだろう。事故原因にも、個人的に未だにどうしても納得できない部分が沢山有る。

その後、数年が過ぎて、このJAL123便のボイスレコーダーの音声の一部が公開された時は、更に衝撃的だった。そこには、完全にコントロールを失った機体を、必死に飛ばし続けるパイロットの方々の文字通りの「死闘」が記録されていた。以下のサイトでその記録を見る事ができる。

事故調発表を元にしたJAL123便飛行経路図
http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Miyuki/3462/123.swf
生存者の一人・落合由美さんの証言
http://www.goennet.ne.jp/~hohri/n-ochiai.htm
(注:あまりに凄惨な記録の為に、閲覧には覚悟が必要です)

この時の乗客の方々の気持ちは、どんな想像も遥かに越えていただろうと思う。この事故の事をきちんと言い表す言葉は、私の貧困なボキャブラリーの中には存在しない。

しかし、日本航空は、この事故で学んだ教訓を本当に活かしているのだろうか。ここ数ヶ月の間、様々な機体のトラブルがニュースになっている。整備を担当されているエンジニアの方々も強い責任感を持って仕事をされていると思うが、ふと、私の頭によぎったのが、日本航空の使っている多くの機体の寿命が来ているのではないかという事である。ネットで調べてみると、全日空(ANA)の平均機体年齢は7年と公表されているのに対し、日本航空は非公開である。これを最近の様々なトラブルと合わせて考えてみると、とても気味が悪い事に思えて来る。こうした所を優秀なパイロット、優秀なエンジニアの方々が、必死に押さえ込んでいるのではないかと斜めに見てしまう。

JR福知山線の事故でも書かせて頂いたが、ハインリッヒの法則から言えば、最近の様々なトラブルが氷山の頂上ではない。言うまでもなく、「最悪の事態」が頂上に位置する事を忘れてはならない。そして、二度とこの様な事故が起こらない事を切に願う。

【本記事のトラックバック先】
日航機墜落事故から20年に思うこと:(玉響の独話様)
<JAL系機>飛行中エンジンから出火、福岡空港に緊急着陸:(街道をウロつく様)
20年目の節目にあわやの大惨事:(かきなぐりプレス様)
[航空コラム]JALの機体検査をキッチリやろうとするとどうなるか?:(五月原清隆のブログハラスメント様)

【2005年8月14日追記】
トラックバックを頂いた、五月原清隆のブログハラスメント様の【 [航空コラム]JALの機体検査をキッチリやろうとするとどうなるか?】は、航空業界の現状と機体整備の関係が、極めて論理的、且つ詳細に纏められています。ご一読の価値ありです。ただ、同じ土俵で戦っている筈の多くの航空会社の中で、最近、なぜ、JALばかりトラブルが連続しているのか、些か考察が足りない気はします。
当記事が「感情論的なJAL批判」記事として、一括りになっている事についても異論がありますが、そこは仕方ないでしょう。私も文才がありませんし・・・(苦笑)

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コメント

私はその頃はまだ幼く、この事故のことは直接覚えていないんです。ですが私よりもいくつか上の年齢の方々にこの話を尋ねると、大抵「自分はその時に何をしていた」という記憶と共に、事故の記憶を語ってくれるんですね。20年という月日が過ぎた今でも、その時の日常の生活の記憶を一緒に伴う程の事件や事故というものは、それほど多くの人の心をえぐったものだったのではないかと窺います。
氷山の頂点ではないこと。私達はどうしても交通というものを信用しすぎるきらいがありますが、でも信用しきれる交通であって欲しいと心から願います。
この度はTBありがとうございました。

投稿: Azumi | 2005/08/13 09:24

本当に衝撃的な事故でした。
真相を語れる方が少なく、また、そうした生存された方の貴重な証言すらも否定する事故調査委員会の姿勢も、この事故が社会に与える影響の大きさを物語っていると思えます。
安心して使える交通機関である為に、そしてその事を維持する為に多くの人達が努力をしている筈です。私はそうした方々の努力は信じたいと思っています。ただ、努力だけでは押さえきれない何かが、最近の様々な公共交通機関の事故に見え隠れしています。思い起こせば、このJAL123便の事故が、ターニングポイントだった様に思えてなりません。

投稿: Algernon | 2005/08/13 11:22

こんばんは。正衛門と申します。
日航機墜落事故について言及されていたので、
トラバさせていただこうと思ったのですが、できませんでしたので該当URLを記しておきます。
よろしければお立ちより頂けたら幸いです。失礼致します。

日航機墜落事故の真相
http://d.hatena.ne.jp/thyself2005/20061004/1159905303

投稿: 正衛門 | 2006/10/04 19:53

正衛門様
コメントを有り難うございます。正衛門様が記事にされている数々の説は私も存じ上げてます。
ただ、これらの諸説が有ろうが無かろうが、多くの犠牲者を出した事実の前では、この事を自らのメシの種にしている様な「嫌悪感」を感じており、記事には敢えて書きませんでした。
こうした事故や事件は、風化させてはいけない、けれど、どこか薄汚れた諸説で語り継いでも意味は無い。私はそんなスタンスです。

投稿: Algernon | 2006/10/06 21:24

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