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思惑は成功か? ホンダ・エアウェイブ

ホンダのショールームに足を運んだのはいつだったろうか。私の記憶が確かならホンダ・ビート(HONDA BEAT)を見に出かけたのが最後かもしれない。ホンダ車が走らせて楽しい車なのは十分に解っている。ただ、私の生活の中では良縁が無かった。そんな私に十ウン年ぶりに足を運ばせた車が、このエアウェイブ(AIRWAVE)である。

スバルのデザインの迷走はファンであるが故に、このBlogでも何度も書かせて頂いているが、ホンダの迷走はその会社の規模が大きいだけに更に深刻である。しかし、ホンダの迷走は、デザイン以前に商品企画の迷走と言った方がいいのかもしれない。あの「熱いホンダ」は、今やすっかり影をひそめ、出す車の殆どがワンボックスかワゴン。個人的にはどの車も殆ど興味を引かない。

じゃあ、何故、エアウェイブに興味を持ったかと言うと、その特徴的なグラスルーフ部が、実際にどうなのか、この目で確かめたかったからというのに尽きる。グラスルーフ車はプジョー307SW(Peugeot 307sw)ルノーメガーヌグラスルーフカブリオレ(Renault Megane Glass Roof Cabriolet)、そして日産ラフェスタ(LAFESTA)と、続々と発表され、いって見れば一つのトレンドとなっている。airwaveまた、このエアウェイブはWeb上で画像の様なプロモーションを行っていたため、左右のAピラーを繋ぐ梁が完全に無いと思っていたからだ。これで車好きとしては、興味を引かない訳がない(笑) オペル・アストラGTC(OPEL Astra GTC)より、広大なグラスルーフが見られるかもしれないと思い、大きな期待を持って出かけた訳である。「流石はホンダ、やってくれた!」と。ところがこの期待は実車を見た瞬間に完全に裏切られた。

Aピラーのそこにはしっかりと「梁」があったのだ。しかも、実際にドライバーズシートに座ってみると、全く普通のサンルーフ車だ。言ってしまえば、前席には広告の様な「広大な開放感」は全くない。後席は広告通りだが(笑) ここは誇大広告とも言える・・・orzと、かなりガッカリしながらも、スタイリングをチェック。Fitがベースのワゴンであるとの事だが、そんな感じは全く受けない。とてもコンパクトにまとまっており、顔も現行のオデッセイのデザインを踏襲した精悍な顔つきになっており、車がFitのそれより一回り大きく見える程だ。そして、何よりもフロントフードからルーフに流れる様に続く面はとても美しく、印象的だ。リアもどこかオデッセイの様な雰囲気を漂わせている。「Fitの大きさに凝縮したオデッセイ」と言った印象だろうか。難点を言えば、リアゲートのクロームメッキのガーニッシュが、左右のバックライト&フラッシャー部を繋いでいるが、この断面形状の関係で、テールとガーニッシュに段差が有る様に見えてしまう所だ。ここは一体どうしてしまったのだろう? 

内装で特に驚いた所はカーゴルームの地上からの低さだ。Fitベースという事で、燃料タンクがここにない分、ここまで低くできたのだろう。ここは賞賛に値する。内装も思っていた以上に走りを感じさせるデザインとなっており、7Speedモードを持つCVTとパドルシフトなら、コックピットの雰囲気との相乗効果で、とても楽しめるのではないかと思える。ルーフのシェードも布製ではなく板物となっている為、かなりの断熱効果も有るだろう、またシェードを閉めた時の違和感も少なく品位も高い。総じて言えば、この車のウリの部分で失望はさせられたものの、よく見てみると、とても使い易そうな車である。Fitではちょっと足りないと感じているユーザーには、とても良い選択になると思える。そして、思っていた以上にイカしている。

しかしながら、この車もやはり、ホンダの迷走を象徴する車である様に思える。その理由はグラスルーフを前面に押し出しているのにも関わらず、ノーマルルーフが存在していることだ。私は、ここにどうしても「本末転倒」を感じてしまうが、実際の所、ホンダはこのノーマルルーフ車で商用車の市場を狙っているのかもしれない。排気量も大きさも丁度良さそうだ。

ただし、デザイン的な視点では、新しい試みが多く取り入れられている様に感じられることも事実である。この点は個人的に好感度が高い。オデッセイから発したホンダの新しいデザインの潮流が、この車とこの後に続く新型車で良い方向に行く様に。そして、何よりも「元気なホンダ」が復活する事を心から願って止まない。それを少しだけ予感させる車だった。

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