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「ハウルの動く城」を見て来ました

 最近、仕事の関係で疲れているのと、まあ、例の病気が悪化している様な感じで結構苦しいのですが、とりあえず、気分転換の意味もあって、巷で噂の「ハウルの動く城」を見て来ました。
 まあ、公開後一週間ということで、ストーリーについてはネタバレになりますので、多くは語りませんが、今回のこの作品は、懐の深さを感じる作品になっている様に感じました。つまり、宮崎監督がこの映画を見る人に「自分なりに考えてください」と言っている様な、そんな雰囲気です。従来までの宮崎作品は、エンターテインメントとしての「解り易さ」と言う点に、表向きはかなり重きを置きながら、独特の世界観を作るというのが基本的なスタンスでしたが、「ハウル」は、特に監督の前作、千と千尋の神隠しと比較すると、あそこまで親切に作られていません。酷評をする気になれば、幾らでも突っ込みどころはありますし、褒めるなら幾らでも褒める場所は有る・・・そんな不思議な奥行き感のある仕上がりとなっている様に感じました。まあ、エンターテインメントとしては有る意味では失格かもしれませんが・・・映画自身のテーマは、画面に表されている事とはもう一つ別に存在している様です。
 千と千尋の製作後に「俺の時代は終わった」と、メガホンを置く宣言をした監督が、きっと沢山悩まれながらも、「この映画で食おうとしている多くの人達の思惑」ではなく、監督自身のメッセージを込める事が出来ている様に感じられた事。そして、個人的に「宮崎監督作品最悪のキャスト」と考えている、もののけ姫の石田○リ子の二の舞になるかもと恐れていた、木村○哉が思いのほか良い仕事をしていた点では、心底安心したという感じです。
 今度こそ、宮崎監督の最後の作品になるかもしれないこの作品には、「個人宮崎監督」のとしての思いがきっちり詰まっている様な、そんな印象を強く受けた作品に思えました。
 これからご覧になる方は、出来るだけニュートラルな気持ちで、そして、緻密で魅力ある画面に引き込まれない様に、一歩下がってご覧になると、色々なメッセージが見えて来ると思います。

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